なぜ参拝に作法が必要なのか。
たとえばあなたの愛する人が不治の病になり、そしてその病を治せる先生が遠くにいたとしましょう。あなたはたとえ借金をしてでも愛する人を助けるため、服装を整え、手土産をもって、遠い先生のところまで足を運び、深々と頭をさげ、事情を具体的に説明し、何とか助けてくださいと言うでしょう。
神社の参拝もこれとまったく同じなのです。いや、この世の先生以上の偉い神様が正装してお出ましになるのですから、より緊張してもいいくらいです。身を清めて服装を正し、お賽銭をいれ、最高の礼儀作法してお願いごとをする、というのはよくよく考えたら実はごく当たり前の感覚なのではないでしょうか。つまり、この世の社会も神様の世界もまったく同じなのですね。
comoの特別アドバイス
comoはいつも、「自分が神様だったら」と考えます。参拝者が汚いかっこうで酒を飲み、下品な会話をしながらお参りをしに来ても、「誰がお前の願いなど聞いてやるか!・・・ついでにバチでもあてておいてやる!」と思うのではないでしょうか(まあ本当に力のある神様は、そういったくだらない人間にいちいちバチを当てている程、お暇ではないかとは思いますが)。
しかし、「神は非礼を受けず、神は不浄には降らず」これは日本の神道における鉄則であります。今一度、自分自身のこれまでの参拝作法をかえりみて、気持ちを改めて見ると良いでしょう。
参拝そのまえに。
できればその日の朝、お風呂で体をいつも以上にきれいにしましょう。「神は非礼を受けず、神は不浄には降らず」です。これだけは徹底します。
神社に着いたら、服装を整え、心を緊張させます。祭神をしっかり確認しておきましょう、ついでにお願いごとも確認しておきます。
そもそも鳥居とは何ぞや?
「一の鳥居」「二の鳥居」、「神門」など、神社によて多少違いはありますが、鳥居・神門には「神様のお使い」がおられます(鳥居の上に立っているイメージ)。必ずくぐる手前で、一礼しましょう。鳥居をくぐると、そこからが「神域(神の領域)」という意味です。ですから一の鳥居をくぐったら、もうふざけたり冗談などはひかえるようにします。
comoの「喝」!!!
あなたは、神社に動物を連れて行ってはいけないということをご存知ですか?
最近のペットブームなどを背景に、ペットをまるで人間と同等のものの様に考えている人が大変増えてきました。ですが、可愛いチワワだろうが何だろうが、神道の考え方では、それらは「畜生」として、あくまで人間よりも卑しく、そして下等なものとして扱うのです。
私も動物は嫌いではありませんし、普通に「かわいいなあ」なんて思ったりもします。ですが、やはり「それはそれ」なんです。ペット(特に犬や猫)は、鳥居より中には絶対にいれません。これをどうしても理解出来ないという方は、神社参拝をすべきではないと私は思います。神社参りとは、「ヒラの社員が社長室に挨拶をしに入室する状況」とでも考えれば分かり易いでしょうか。
牛肉・豚肉食べてはいけない?
あなたも聞き覚えのある言葉だと思いますが、「六道輪廻」という考え方によれば、四足動物(牛や豚)は人間の生まれ変わりである確率がとても高いといわれます。つまり「共食い」をしない為には、我々はこれらの動物を食べるべきではない、ということになるのです。ひょっとすると、あなたは昨日の夕飯あたり、自分の先祖を食べちゃってるかもしれません(ウゲ!)。
日本の神道は実に寛容で、『戒律』で人を縛ったり、『無理じい』したりということを全然しません。そこが魅力でもあるのですが、逆にそれは『放置されている』ともいえるわけで、「自分で判断しなさい・自分の責任は自分でとりなさい」という実に『突き放した教え』でもあるのですね。ですから食事に関しても「絶対守らなければいけない」わけではありません。ただ、是非これは頭に置いておいていただきたいと思います。
手水舎にもマナー。
神社には必ずあります。これは単なる水飲み場ではありません(そんなこと誰でも分かるって?)。
当然身と心を清めるという大事な意味があります。「細かいことを言うなよ」と思われるかもしれませんが、ここでもちゃんと作法があります。
- 右手でひしゃくを持って水を汲み、左手にかけます。
- ひしゃくを左手に持ち替えて、右手を清めます。
- 右手にひしゃくを持ち替えて、左手のひらに水を受けて口をすすぎます。すすいだ水はかならず排水へ静かに流します。
- 口のすすぎが終わったらもう一度左手にかけます。
- 最後に水が残ってるひしゃくをたてて、柄の部分を洗い流して、もとの状態に戻します。必ずハンカチで手と口を拭きましょう。
神前での作法
- 神様に向って一礼し、自分の住所・氏名を小声で名乗ります(別に大声でもかまいませんが、回りがびっくりするといけないので小声にしておきましょう)。「○○県○○に住まいする○○です。つつしみて願い事を申し上げます」
- そして深く(90度)二礼、頭の高さまで手を挙げ、頭を少し下げ、合わせた手のひらの右を少し手前にずらして、二拍手します。
- 祈りごとをします。(例):「このたび私の娘の○子が、同じ○○県○○に住まいする○雄と結婚することになりました。いろいろ苦労があるとはぞんじますが、大難を小難に、小難を無難にお守りください。」
- 祈り終わったら、先ほどと同じ方法で二拍手二礼します。帰りも神門・鳥居でそれぞれ一礼を忘れずにして、失礼しましょう。
