美保神社
美保岬にえびす様を見た!
米子空港からレンタカーで20〜30分、まさに絶景の海岸が続いています。ここで運がよければ、美保湾越しに雪の大山をみることができます。さあ、最後のカーブを曲がると、出雲地方独特の大社造りの美保神社が見えてきました。右手には間近に漁港があります。この神社のご祭神、「えびす様」が釣船の上で大きな鯛をかかえて、「大量じゃあ!」と嬉しそうに叫ぶ姿が目に浮かぶようです。
屋台でほっぺが落ちるなんて!
駐車場に車を止め、一の鳥居を一礼してくぐりましょう。神事の時にはここに、たこ焼き、イカ焼きなどの出店が並んでるのですが、・・・これが本当にうまい!私comoのような内陸育ちの人間にとっては、縁日などに屋台で出るタコやイカなんかは、冷凍品が当たり前という感覚があるのです。そんな私からすると、「これこそ本物だ!」という満足感が手伝って、よけい美味しいんですねよ。なんてったって、ここは漁港が目の前にあるのですから、絶対鮮度が違いますよ。ああ、食べたくなってきました。
おっと!でも食べるのはもちろん「お参りの後」ですよ。神社の参拝は、欲を満たしたイイ気分の時なんかにすべきことではないのです。お楽しみは後にとって置いて、では、気持ちを切り替えますよ。
祭神
左側に手水舎があるので、手と口をすすいで神門を一礼してくぐり拝殿の足段を上がります。正面に向って左に大国主神の子の事代主神(ことしろぬしのかみ)が祀られています。そうです、七福神の一人、大きな鯛を抱いた姿で庶民から親しまれている「えびす様」とはまさにこの神様のことであります。そして、向って右には三穂津姫命(みほつひめのみこと)という、大国主神の奥様が祀られてます。つまり母と子で祀られているということになりますね。中規模クラスのとても美しい神社です。
ご利益
事代主神はえびす様として商売繁盛、商人にはダントツの人気があります。そしてこの美保神社においては、漁業・水産海運の守り神としても親しまれています。三穂津姫命は農業、特に稲作にはトップクラスの守護神です。さあ、comoは作法を守って祈ります。
「事代主神様、三穂津姫命様、日々のお守りをありがとうございます。国家国民をお守りくださいませ。・・このcomoの商売がそこそこうまくいきますように何卒お力添えをお願いします。」
祈りを終えて神社から見下ろすと眼下には大海原が広がります。背後には山がそびえ、こんな自然の中だからこそ神を実感できるのだなあ、としみじみ思いました。
さあ神門にて神社に向かい一礼し終え、一の鳥居に向うと、そこには獲れたてのイカ焼き、たこ焼きのにおいが広がり、あなたを待ってます。
神事
そのように出店が並んで、大いに盛り上がるのが12月3日の諸手船(もろたぶね)神事です。これは古代神話の「国譲りの物語」において、釣り好きの事代主神が美保岬で釣りを楽しんでいるところに「至急帰ってくるように」という父・大国主神の使いがやってくるシーンを再現するもので、何雙もの船が海にならび、ノボリ旗をたくさん掲げて行なわれる神事は「壮観」の一言であります。今晩夢に出てくるのではないかというくらいのインパクトがありますよね。また、4月7日にには青柴垣(あおふしがき)神事がこの美保神社にて行なわれます。
何度きても何度もきたい美保神社でした。
八重垣(やえがき)神社
日本神話の超有名スポット
「何度来ても、何度も来たい」そんな美保神社を後に、松江市方面へ車を走らせます。一時間くらい走ってきたでしょうか、市内を通過したところ、住宅地の中に見えてきました。ここが次の神社「八重垣神社」です。
祭神
ここも神話にとてもゆかりのあるところで、ヤマタノノオロチを退治した古代神話のスーパースター、あの素盞鳴尊(すさのおのみこと)がその愛妻、稲田姫命(いなだひめ)と晩年を幸せに暮らしたのがこの八重垣神社です。もちろんこのお二人がご祭神として祀られています。
ご利益
ご利益は国家の安泰、縁結び、そして失敗した者が再チャレンジする時に参ると絶大なパワーを注入してもらえます。まあ夫婦、カップルで喧嘩をした時に、仲直りに来るのにはこの神社が一番のオススメです(ただし、ヨリが戻っても神社内では決してイチャつかないこと!)。
comoしか知らない?「通」の知識
神様もあなたと同じで、絶好調でパワー全開の時期もあれば絶不調や失敗して「失意のどん底」の時もあります。「え、何ソレ?」と思いますか?これこそが、日本の神様の面白いところなのです。あらゆる部分で我々人間と同じであると考えればよいでしょう。そしてここからが重要です。
実は神社によって、「祀られている神様の状態が異なる」のです。なんとこれによって得られるご利益も全然違ってきたりするのですね。分かりやすく申しますと、例えば素盞鳴尊でも、ここ八重垣神社は「一仕事終えて愛する妻とゆっくり晩年を過ごした姿」ということですから、熟年夫婦がしあわせを祈るのにぴったり!といえるでしょう。逆に愛知県にある「熱田神宮」などは、まさに大蛇と戦う戦士の姿であるわけですから、必勝祈願など、ここぞ!という時に参拝すると良い、ということになるのです。
では参拝
では駐車場に車を止めて、イザ参りましょう。駐車場から本殿への近道がありますが、やはり正面へ回り、一の鳥居をくぐります。偉い人のところへ正式訪問する時に、裏口から入る人はいませんよね。
左側に手水舎をつかい、正面の本殿に向います。出雲大社に比べるとやはりだいぶん小さいですが、出雲独特の注連縄(しめなわ)も社殿も風格があり、自然に身が引き締まります。それではまずcomoが祈ります。
まずはいつものごとく日々の守りの感謝と国家の安泰を祈り、そして「私comoのことですが、先日家で飲み過ぎて悪酔いし、心にもなく妻の欠点を批判し怒らせてしまいました。どうかどうか妻の心がやわらぎ、私も素直に謝り、元通り仲良くできるようにお導きください。」
なにかしら心晴れやかな気持ちです。鳥居で神殿に向って一礼し八重垣神社を後にします。次の目的地、神魂(かもす)神社までは、車で30分くらいです。イザ出発!
神魂(かもす)神社
どんどん行くと町から村になり、何か懐かしい日本の原風景、分かり易く言うと「マンガ日本昔ばなし」に出てくるような、ゆっくりとした時間の流れる、心地の良い癒しの空間が広がってきました。耳をすませば、「おーい、ジイさん、もうご飯だよー」と聞こえて来るような。
そんな空想をしているうちに駐車場に着きました。ここが「神魂神社」です。だいたい名前が神の魂だなんて、「神様の中の神様」という感じですね。その名前を聞いただけでもワクワクしてしきませんか?
巨人が造った神社
ここは小さな山にある神社ですね。一の鳥居の前で一礼して神域に入ると、自然石の苔(こけ)むした石段が続いていていい感じですね。しばらく歩くと右側に手水舎が見えてきましたが、これも自然の石をくり貫いたものに湧き水を利用するという、すべてが古代のままの姿を残しているように思います。その手水舎を左手にして上に石段があるのですが・・・なんじゃこりゃ!?この天然石の石段、ちょっとデカ過ぎませんか?どうみてもこれは身長が2m以上の人で丁度いい高さですよね(comoは身長が165cmなので大変大変)。
こちらの神社の社殿はとても独創的な建築で、「天地根元造り」の形の大社造りという世界にも誇り得る、「日本最古」の建築様式だそうです。ということは、古代の日本人は巨人だったのではないか・・・なんて本気で考えてしまいます。
階段を上がり終え、社殿に向かい合いましょう。いやー、本当に素晴らしい!何か自分の遠い昔の家に帰った気持ちになります。ここは参拝者もまばら、とにかく静かで太古の空気を独り占めできるところです。せっかくなので靴をぬいで拝殿に上がり正座をして、正式に古神道作法で祈ることにしましょうか。
奥様が上に。
ここのご祭神は主祭神が伊弉冊大神(いざなみのおおかみ)で、副神が伊弉諾大神(いざなぎのおおかみ)です。詳しくは「神話の解説」でご紹介しますが、この神様は日本初の「夫婦の神様」です。ちなみに「ぎ」のほうが旦那様で、「み」のほうが奥様です。つまりこの神社では、奥様のほうが中心に祀ってあるということになります。なんですって、あなたの家も同じ?・・・それはめでたい!(笑)
日本神社はこういうところが本当に面白いんですよ。場所によっては同じ夫婦の神でも、奥さん中心になったり、もう一方では旦那さん中心で祀られたりするのです。これは外国では考えられません。
国産みの神様へ
ではcomoから祈ります。二礼四拍手一礼「日本国を事実上お産みくださったイザナミの大神様、イザナギの大神様、心より御礼申し上げます。今後も日本の国家国民をお守りくださいませ」すべてに神徳のある大神様ですが、あえてここは個人的な祈りをせず、四拍手二礼終わりました。なにか古代の神々の声が聞こえたような気がします。
「おーいcomo、人間最後は「モノ」よりも「心の豊かさ」なのではないかや?・・・わしらはモノがなくても幸せじゃぞよ」
日本最古の神社だから
どこの神社でも社務所に行けば、その神社の「由緒書き(神社の成り立ちから、行なわれる神事、ご祭神などが書かれたもの)」を無料でくれます(有料の神社さんもあるかも・・・)。ここのは是非もらっておきましょう。最古のまま現存する神社という意味では、日本トップクラスの神社なので、何かありがたみが違いますよ。
さて、巨石石段を大股開きで引き返します。やっぱり古代人は巨人だった!と再び思いました。鳥居で最後の礼をし、「ありがとうございました」と神魂神社を後にします。さていよいよ最後の目的地「熊野大社」へ向ってイザ参りましょうぞ!15分程あれば到着しますよ。
熊野大社
出雲大社と肩を並べる大迫力
田舎道を走っていると、突然広大な駐車場が目の前に現れます。こんな田舎の真ん中に(失礼!)これほどの規模の神社があるのか!・・・驚かずにはいられません。長い参道を歩いて、大鳥居を一礼してくぐると、左側に手水舎があります。さらに二の鳥居をくぐると素晴らしく重厚な社殿がどーんと正面にあらわれます。出雲大社のその圧倒的な知名度にどうしても隠れてしまうのでしょうけど、逆にその意外性も手伝って、その感動は決して出雲大社に負けず劣らずのものがあるのではないでしょうか。
実際昔はこの熊野大社の格付けが、出雲大社より上だったという記録もあるということですが、それもある意味で十分納得できるなと思いました。
祭神
ここのご祭神は素戔嗚尊(すさのおのみこと)で、大国主神の奥さんのお父さんつまり舅(しゅうと)にあたり、さらに天照大神の姉弟でもあり、この出雲においてもヤマタノオロチ退治などで大活躍した超スーパースターであります。
comoだけの絶対内緒の話
これは大きな声では言えませんので、ちょっと耳を貸してください。日本の北西にある世界一大きな国といえば、誰もがご存知のあの国です。そこにはなんとオロチョン(オロチ)族という民族が今でも実在しているのですが、どうも古代そこからの日本への侵略が度々あったようなのです。つまり、素戔嗚尊が退治した「オロチ」というのは実は・・・。そこから先は、あなたの想像力に委ねますが、なんとも興味深い話ではありませんか?
参拝しましょう。
では、そのことを念頭においてお参りをしましょう。comoは古神道式でやります。二礼四拍手一礼。
「これが神前に降ります素戔嗚尊様、日々のお守りありがとうございます。古代においてヤマタノオロチを退治して国を守りいただき、心より感謝申し上げます。わたくしcomoにも素戔嗚尊のような勇気と力をお授け下さい。今後も日本の国家と国民をお守り下さい。」
四拍手二礼。お参りを終えると、何かしら不思議なパワーが体中に充満してくるのを覚えました。感謝。最初の鳥居で礼をして神域を後にします。
これにて本日のすべての参拝終了です。神々様、一日ありがとうございました。イザ!玉造温泉へGO!約30分程でたどり着けます。
玉造温泉街
本日の宿はちょっと贅沢を
臨時収入などあって羽振りよくできる時には
『華仙亭 有楽』
を是非おすすめします。ここは接客、設備、温泉、料理すべてに満足できる、とても行き届いた旅館です。まあ、comoの様な庶民にとっては、一生に一回でも経験できればそれで十分満足、というのも本音ではありますが。
本日も長旅、お疲れ様でした。ごゆっくりお休みくださいね。ではでは。

