島根県の神社3

〜離島「隠岐」へフェリーでGo!!〜

くどい程に充実した島根県の神社!

こんにちは!「comoと行く出雲神参りの旅」も、気付けばもう3回を数えることになります。そろそろ他の県も紹介しろよ、という声が聞こえてくるようです。まあ、聞いてください。
実は私comoは、ただ闇雲に、デタラメに全国の神社を参拝してきたわけではないのです。
さかのぼること30年近く前、某カルト系新興宗教にのめり込み、それでも人生に希望が持てず悩み続ける、そんな迷える子羊だったcomo(当時20代)の目を覚まさせてくれるとともに、日本の神道という魅力的で理想的な世界が身近にあるのだ、ということを教えてくれた偉大な師との出会いこそが、私の神社参拝の始まりだったわけですが、その師匠には全国の各神社を巡ることに明確な目的があったのです。それは、全国にある「一之宮(いちのみや)」を中心とした、神社の参拝でありました。
この「一之宮」とは、旧来の日本各地の国々にそれぞれ定められた、最も格式の高い神社のことです。この「一之宮」が、島根県は隠岐の島になんと2社もあるのです。ですからここ島根県は、おのずと丁寧に、じっくりとご案内することになるわけです。まあ、それだけ重要な場所であると考えていただければ良いのではないでしょうか。
というわけで、今回の旅は離島「隠岐」です。山育ちのcomoにとって、海はやっぱりワクワクします。
では、行って参りましょう!

出雲参拝como特選コース3隠岐の島

隠岐の神社めぐりマップ

残念なことに、「一之宮」の参拝がメインである今回のこの旅は、なんと「日帰り」であります。当然過酷なスケジュール!(泣)。ゆっくり観光なんて絶対できません。まずは島後(とうご)にある「水若酢神社」へ、そして日を改めて、島前(とうぜん)の「由良比女神社」参拝を行ないます。もちろんこの2つは「一之宮」でございます。少しでも現地の旅を満喫できたらと思い、フェリーに車を積んでの出発です。これは私も初体験、ドキドキしてきました。
どどどうなることやら・・・。
イザ!

初日:七類港(本土)→フェリー→水若酢神社→フェリー→七類港

2日目:七類港(本土)→高速船→由良比女神社→高速船→七類港

はじめてのカーフェリー体験

おはようございます。島根県は七類港にやってきました。
島へは飛行機で行く方法もありますが、島国への旅を満喫するならやはり「船」でしょう!というわけで、初めてのカーフェリーに挑戦です。チケット売り場で必要事項を記入して出航時間を待ち、係りの合図をうけてマイカーに乗り込み、フェリーの中へ車を進めます。
「・・・あれ?」
なんだか周りは大型トラックや行商人の車ばかりですよ、・・・潰されそうで怖いなあ。
とりあえずは無事乗り込むことが出来ました。階段を上がり甲板に出ましょう。
「ボーッ」と合図がなり、いよいよ出航です。天気は快晴。何か映画のワンシーンのようですね。どんどん日本列島が遠くになり、大海原を渡っていきます。そういえば神話でスサノオノミコトが「海原を治めよ」と命令を受けるシーンがありました。
船内のレストランで注文したコーヒーを持って甲板へ行き、ベンチに腰を下ろします。長い足を組んでカッコをつけながらコーヒーを飲む。そこに美しい女性があらわれてラヴストーリーが始まり・・・などのしょうもない妄想を楽しんでいると(笑)、あっという間に2時間が経過、隠岐の島がその姿をあらわし始めました。降りる準備を整えて船底のマイカーに乗り込み、フェリーが接岸するのを待ちましょう。「はいどうぞ」の指示でフェリーから島の地に降り立ちます。ちょっと感動!

comoの教訓

正直、マイカーをフェリーに積み込んで行くのは失敗でした(笑)。「島」といっても、レンタカーもあればレンタサイクルもあるんですよね。フェリーに載せるだけで結構お金が掛かるので、それに比べたら、多分そちらのほうが安くあがると思います。

水若酢(みずわかす)神社

不思議な異国感

さあ、のんびりはしていられません。何といっても日帰りですからね!早速、今回の目的地「水若酢神社」へ向かいましょう。10キロくらい走れば、田園地帯の中にあるはずです。それにしてもこの景色、いいですね。本土とは何か違う、島独特の空気とでもいいましょうか、民家の屋根の形など、不思議な異国の匂いがしてきます。
おっと、見えてきましたね。これが隠岐一之宮「水若酢神社」です。

謎の神様「水若酢命」

これは出雲大社を代表とするこの出雲地方独特の雰囲気を保ちながら、更に島独特の隠岐造りという建築様式で造られた社殿ですね。鳥居で一礼をして神域にはいり手水舎で身を清め、拝殿の前に立ちます。
ここのご祭神は水若酢命(みずわかすのみこと)というのですが、何故かどういう神様なのか分かっていません。古事記や日本書紀にも紹介されておらず、由緒書きにすら「不明」と書かれているのは全国的に見ても稀なことで、とてもミステリアスな神様と言えます。
これもまた、「離島ならでは」のことなのだろうか、などと勝手に納得してしまうcomoでした。

参拝、そしてトンボ帰り

古神道方式で二礼四拍手一礼。「この隠岐に鎮まります水若酢命様日々のお守りありがとうございます。日本国と隠岐の島をお守りください。」
・・・何故か自分のことを祈る気がせず、島の平安のみを願って神社をあとにします。
さあ、急いで撤収ですよ!・・・え?観光がまだだって?
ダメダメ、今日中に本土に帰らないといけないんですから!私だって本当は・・・(泣)。
「必ずここへもどってくる!」と、宇宙船艦ヤマトの艦長のごとくに決意をして(この例え、分かります?)後ろ髪を引かれながら再びフェリーで島をあとにしました。

由良比女神社

歴史的大舞台

続いて隠岐「島前」、由良比女神社の神参りです。水若酢神社と同じく、ここも隠岐国の一宮であります。こんなに小さな島に2つも一宮があるなんて、この島根、そして隠岐という場所が、いかに歴史的には重要な存在だったかがわかります。流刑地としても有名で、かつては後鳥羽上皇や御醍醐天皇もこの地に流され、黒木御所などに今もその歴史をとどめています。

高速旅客船「レインボー」でGo!

前回の反省を生かし、カーフェリーは使わず、高速旅客船「レインボー」で行くことにしました。これは早い!あっというまですね〜。
・・・ただちょっと味気ないかも。座席に拘束されますし、これは甲板に出てコーヒーを飲むことができたフェリーの方が私は好きかもしれません。
車を積まなければフェリーの方が安いですしね。船旅を満喫するなら高速船よりもフェリーをオススメします。

イカを持った神様!?

さて、別府港に着きました。今回はタクシーを使い、由良比女神社に向います。約15分くらいで目的地「由良比女神社」が見えてまいりました。
この神社は海岸沿いにあり、その浜は「イカ寄せの浜」と言われています。現地のタクシー運転手の話では、その昔、この浜にイカを持った神様があらわれ、その後、浜に大量のイカが押し寄せるようになったということです。
ただしそれは戦前までの話で、今は寂しい状態なのだそうです。イカの神様に見限られてしまったのでしょうか・・・。

イカも喜ぶ「神帰祭」

「神有月」には、ここの神様も他の例にもれず本土の「上の宮」へ会議に行かれるそうです(出雲参拝その1を参照)。だからその神がお帰りなった時にあわせて、神帰祭(かみかえりさい)という神事があります。何故かその時には、今でも多くのイカが寄ることがあるそうです。そんな不思議な話をタクシーの運チャンに聞いていたら、あっというまに神社に到着です。
鳥居で礼をして手水舎で身を清め、小さな社殿に向います。(すいません。イカの話が面白かったので、神社の造りがどうなっていたか忘れてしまいました)お参りしましょう。

御祭神「須勢利姫」

この神社のご祭神は須勢利姫命(すせりひめのみこと)といい、須佐之男命の娘で大国主命の奥様というまさにセレブの中のセレブ、お嬢様の中のお嬢様です。須勢利姫といえば、知恵をもって恋人の大国主の窮地を何度も救った、まさに山之内一豊の妻の如き(分かりますかね?)良妻としても有名な神様です。
では、comoから参拝します。と、その前に・・・。
神社参拝をする際に、ご神徳やご利益の表記が見当たらないことが、ままあります。そんな時に神話を知っていると、「この神様はこんな活躍、働きをした」ということがわかり、イコールそれがご神徳でもあるので、参拝をより具体的、効果的に行なうことができるのです。では、先程もご紹介しました、須勢利姫様を頭に思い浮かべながら、お参りをします。
「日々のお守りありがとうございます。日本とこの隠岐をお守り下さい。このcomoに、須勢利姫様の知恵をお与え下さい。人生の中で起きる難問を解決する知恵をお貸し下さい。・・・それと、もはや「手遅れ」かもしれませんが、妻が須勢利姫様の万分の一でも見習ってくれますように・・・」
鳥居でヒメ様に最後のお別れの挨拶をしてタクシーに乗り込みます。

興味の尽きない島とのお別れ

別府の港から、あわただしく高速船で本土七類へ出航します。「島の神様ありがとうございました。お名残り惜しゅうございます。また必ずcomoはこの島に戻って参ります。」
本当にバタバタだった今回の旅、これはものすごく未練が残りました。
車から見ただけなのですが、海岸線に次々とあらわれる奇岩、そしてあの有名な「屋久杉」にも負けず劣らずなのではないかと思わせるスギの巨木等、自然物が手付かずのまま残っている風景が、なんともいえない魅力を放っています。そして、何より現地の「人が温かい」のです。360°周りを海に囲まれて、いたるところに海の幸があり、「食べてけ〜」と私を呼んでいるようでしたし・・・。旅館・ホテルも沢山ありましたし、是非、今度は夏海のシーズンにゆっくりと泊まりがけで訪れてみたいなあとしみじみ思いました。
この島は、「日本を生んだ神様」のイザナギ・イザナミ様が4番目に作られた島と神話にあります。
「こんな美しい島をつくっていただきありがとうございます」と感謝・感謝であっという間の隠岐島後の神参りでした。

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日本海の離島へ行くための重要ポイント

まずは天気が安定している時期を選ぶこと。冬の日本海は荒れやすいし、台風・低気圧が接近していない時期を選びましょう。
フェリーや飛行場に電話して確認してもいいですが、簡単にトータルで知りたいことを知るには、島の観光協会に問い合わせることが一番の近道です。観光パンフレットなども送ってもらえますよ。
隠岐島後観光協会
(電話)
08512−2−0787
(FAX)
08512−2−3950

フェリーなどの交通機関を使用する際には、必ず天候や行き帰りの時刻を確認しましょう。天候よっては島に閉じ込められることもあります(それはそれで面白い?)
隠岐汽船(電話)
08512−2−1122

次回予告

今回はとても駆け足でお送りしてしまいました「出雲神参りの旅3」、いかがでしたでしょうか。ご感想などいただければ嬉しいです。疑問・質問等もございましたら何でもお気軽にどうぞ(ただし、学問的な質問はかんべんしてくださいね)。
次回はいよいよ県を移りますよ!今度は土地柄も一変、山また山!谷!川!・・・山の緑に囲まれた「長野県」の特集です。どんな旅になることやら。お楽しみに!

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2008年1月1日更新