はじめてのカーフェリー体験
おはようございます。島根県は七類港にやってきました。
島へは飛行機で行く方法もありますが、島国への旅を満喫するならやはり「船」でしょう!というわけで、初めてのカーフェリーに挑戦です。チケット売り場で必要事項を記入して出航時間を待ち、係りの合図をうけてマイカーに乗り込み、フェリーの中へ車を進めます。
「・・・あれ?」
なんだか周りは大型トラックや行商人の車ばかりですよ、・・・潰されそうで怖いなあ。
とりあえずは無事乗り込むことが出来ました。階段を上がり甲板に出ましょう。
「ボーッ」と合図がなり、いよいよ出航です。天気は快晴。何か映画のワンシーンのようですね。どんどん日本列島が遠くになり、大海原を渡っていきます。そういえば神話でスサノオノミコトが「海原を治めよ」と命令を受けるシーンがありました。
船内のレストランで注文したコーヒーを持って甲板へ行き、ベンチに腰を下ろします。長い足を組んでカッコをつけながらコーヒーを飲む。そこに美しい女性があらわれてラヴストーリーが始まり・・・などのしょうもない妄想を楽しんでいると(笑)、あっという間に2時間が経過、隠岐の島がその姿をあらわし始めました。降りる準備を整えて船底のマイカーに乗り込み、フェリーが接岸するのを待ちましょう。「はいどうぞ」の指示でフェリーから島の地に降り立ちます。ちょっと感動!
comoの教訓
正直、マイカーをフェリーに積み込んで行くのは失敗でした(笑)。「島」といっても、レンタカーもあればレンタサイクルもあるんですよね。フェリーに載せるだけで結構お金が掛かるので、それに比べたら、多分そちらのほうが安くあがると思います。
水若酢(みずわかす)神社
不思議な異国感
さあ、のんびりはしていられません。何といっても日帰りですからね!早速、今回の目的地「水若酢神社」へ向かいましょう。10キロくらい走れば、田園地帯の中にあるはずです。それにしてもこの景色、いいですね。本土とは何か違う、島独特の空気とでもいいましょうか、民家の屋根の形など、不思議な異国の匂いがしてきます。
おっと、見えてきましたね。これが隠岐一之宮「水若酢神社」です。
謎の神様「水若酢命」
これは出雲大社を代表とするこの出雲地方独特の雰囲気を保ちながら、更に島独特の隠岐造りという建築様式で造られた社殿ですね。鳥居で一礼をして神域にはいり手水舎で身を清め、拝殿の前に立ちます。
ここのご祭神は水若酢命(みずわかすのみこと)というのですが、何故かどういう神様なのか分かっていません。古事記や日本書紀にも紹介されておらず、由緒書きにすら「不明」と書かれているのは全国的に見ても稀なことで、とてもミステリアスな神様と言えます。
これもまた、「離島ならでは」のことなのだろうか、などと勝手に納得してしまうcomoでした。
参拝、そしてトンボ帰り
古神道方式で二礼四拍手一礼。「この隠岐に鎮まります水若酢命様日々のお守りありがとうございます。日本国と隠岐の島をお守りください。」
・・・何故か自分のことを祈る気がせず、島の平安のみを願って神社をあとにします。
さあ、急いで撤収ですよ!・・・え?観光がまだだって?
ダメダメ、今日中に本土に帰らないといけないんですから!私だって本当は・・・(泣)。
「必ずここへもどってくる!」と、宇宙船艦ヤマトの艦長のごとくに決意をして(この例え、分かります?)後ろ髪を引かれながら再びフェリーで島をあとにしました。
由良比女神社
歴史的大舞台
続いて隠岐「島前」、由良比女神社の神参りです。水若酢神社と同じく、ここも隠岐国の一宮であります。こんなに小さな島に2つも一宮があるなんて、この島根、そして隠岐という場所が、いかに歴史的には重要な存在だったかがわかります。流刑地としても有名で、かつては後鳥羽上皇や御醍醐天皇もこの地に流され、黒木御所などに今もその歴史をとどめています。
高速旅客船「レインボー」でGo!
前回の反省を生かし、カーフェリーは使わず、高速旅客船「レインボー」で行くことにしました。これは早い!あっというまですね〜。
・・・ただちょっと味気ないかも。座席に拘束されますし、これは甲板に出てコーヒーを飲むことができたフェリーの方が私は好きかもしれません。
車を積まなければフェリーの方が安いですしね。船旅を満喫するなら高速船よりもフェリーをオススメします。
イカを持った神様!?
さて、別府港に着きました。今回はタクシーを使い、由良比女神社に向います。約15分くらいで目的地「由良比女神社」が見えてまいりました。
この神社は海岸沿いにあり、その浜は「イカ寄せの浜」と言われています。現地のタクシー運転手の話では、その昔、この浜にイカを持った神様があらわれ、その後、浜に大量のイカが押し寄せるようになったということです。
ただしそれは戦前までの話で、今は寂しい状態なのだそうです。イカの神様に見限られてしまったのでしょうか・・・。
イカも喜ぶ「神帰祭」
「神有月」には、ここの神様も他の例にもれず本土の「上の宮」へ会議に行かれるそうです(出雲参拝その1を参照)。だからその神がお帰りなった時にあわせて、神帰祭(かみかえりさい)という神事があります。何故かその時には、今でも多くのイカが寄ることがあるそうです。そんな不思議な話をタクシーの運チャンに聞いていたら、あっというまに神社に到着です。
鳥居で礼をして手水舎で身を清め、小さな社殿に向います。(すいません。イカの話が面白かったので、神社の造りがどうなっていたか忘れてしまいました)お参りしましょう。
御祭神「須勢利姫」
この神社のご祭神は須勢利姫命(すせりひめのみこと)といい、須佐之男命の娘で大国主命の奥様というまさにセレブの中のセレブ、お嬢様の中のお嬢様です。須勢利姫といえば、知恵をもって恋人の大国主の窮地を何度も救った、まさに山之内一豊の妻の如き(分かりますかね?)良妻としても有名な神様です。
では、comoから参拝します。と、その前に・・・。
神社参拝をする際に、ご神徳やご利益の表記が見当たらないことが、ままあります。そんな時に神話を知っていると、「この神様はこんな活躍、働きをした」ということがわかり、イコールそれがご神徳でもあるので、参拝をより具体的、効果的に行なうことができるのです。では、先程もご紹介しました、須勢利姫様を頭に思い浮かべながら、お参りをします。
「日々のお守りありがとうございます。日本とこの隠岐をお守り下さい。このcomoに、須勢利姫様の知恵をお与え下さい。人生の中で起きる難問を解決する知恵をお貸し下さい。・・・それと、もはや「手遅れ」かもしれませんが、妻が須勢利姫様の万分の一でも見習ってくれますように・・・」
鳥居でヒメ様に最後のお別れの挨拶をしてタクシーに乗り込みます。
興味の尽きない島とのお別れ
別府の港から、あわただしく高速船で本土七類へ出航します。「島の神様ありがとうございました。お名残り惜しゅうございます。また必ずcomoはこの島に戻って参ります。」
本当にバタバタだった今回の旅、これはものすごく未練が残りました。
車から見ただけなのですが、海岸線に次々とあらわれる奇岩、そしてあの有名な「屋久杉」にも負けず劣らずなのではないかと思わせるスギの巨木等、自然物が手付かずのまま残っている風景が、なんともいえない魅力を放っています。そして、何より現地の「人が温かい」のです。360°周りを海に囲まれて、いたるところに海の幸があり、「食べてけ〜」と私を呼んでいるようでしたし・・・。旅館・ホテルも沢山ありましたし、是非、今度は夏海のシーズンにゆっくりと泊まりがけで訪れてみたいなあとしみじみ思いました。
この島は、「日本を生んだ神様」のイザナギ・イザナミ様が4番目に作られた島と神話にあります。
「こんな美しい島をつくっていただきありがとうございます」と感謝・感謝であっという間の隠岐島後の神参りでした。
