静岡県の神社

ゴージャス度は日本一!?
本当にあった「黄金」の神社!!

静岡県は、何故か豪華絢爛な神社が多いように思います。古来より、東西の都を結ぶ交通の要所として「人間の流れ」を多く生み、その経済効果がこの国を豊かにしてきたのでしょうか。いずれにしても「神道」の場合、いくらお金をかけようともそれが「権威的」にはならず、不思議と「品のあるゴージャス」になるのがまた面白いところです。
今回の神社参りの中では、『因縁祓い』『厄払い』についてのお話しを取り上げております。これがまた面白いことに、現在の人生が「上手くいっている人程」大切にしていただきたいことなのです。気になってきましたか?では、早速参りましょう!

おススメコース・秋葉神社(上社)→昼食(うなぎ)→富士山本宮浅間大社→温泉宿(熱海『月のあかり』)→三島大社

走行距離が200キロを越えますので、体調を整えて出発しましょう。

秋葉神社

火防(ひよ)け」の祈願といえばここ。全国的な信仰を集める神社。

富士山本宮
浅間大社

全国に数多くある「浅間神社」の総本社。境内のはずれには富士の雪解け水がボコボコ湧きだす池があり、『禊(みそぎ)』をするために、多くの人が訪れる。

三嶋大社

日本を代表する国津神2柱をご祭神をする神社。伊豆国の『一之宮』でもある。

秋葉神社

火災から我が家を守る。

本日最初の目的地、「秋葉山」にある、秋葉神社(上社)へ向かいましょう。ここは全国に数多くある『秋葉神社』の総本社であり、「火防け(ひよけ)」の神としては、おそらく日本一の信仰を集めているのではないでしょうか。また、最近なにかと話題の東京・「秋葉原」のその地名の由来も、この秋葉神社からきているといいます。
東名高速の浜松西ICを降りて国道を約1時間くらい走ります(後半はかなりの山道です)。秋葉山の更に奥は「南アルプス」の赤石山脈で3000メートル級の山々が連なります。秋葉山自体は885メートルで、しかも太平洋に近いので冬でもそれほど雪は降りません。駐車場に車を止めて大鳥居で一礼し、ながーい階段を上ります。この神社には『上社』と『下社』があり、それを行き来するとなるとかなりの距離を歩かなくてはいけません。今回は『上社』のみを参拝することにして、直接上社近くの駐車場まで行ってしまいまいましたが、それでもまだかなりの参道があるので、虚弱体質の方は要注意が必要です!

黄金の神社がここにある。

途中、フェンスの向こうから、天然の鹿が「よう来たな」と迎えてくれます。大きく立派な神門をくぐり更に石段をヒーヒーいいながらあがってやっと到着です。
そこにあるのは、なんと「金色」の鳥居です。全国様々な神社を回ってきた私comoですが、ここほどゴージャスな神社は他に見たことがありません。右手にある建物の屋根も金色ですし、正面の総檜(ひのき)でできた『入母屋(いりもや)流れ造り』の本殿も、やはりそこかしこが黄金色に輝いています。
これだけやっているのに、「成金的」なイヤラシイ感じがしないから不思議です。
ここは、江戸時代までは「神仏習合(神道と仏教をミックスする発想)」により『秋葉大権現』という仏教的な言われ方をしていましたが、明治以降は、全国秋葉神社の本宮であることからも『秋葉山本宮秋葉神社』を正式名称としています。その創建は大変古く、709年元明天皇により建立された天皇家ゆかりの神社でもあります。

「生まれてきてごめんなさい」!?
『悲劇の神話』から何が読み取れるのか。

この神社の主祭神は火之迦具土大神(ひのかぐつちのおおかみ)という、まさに「炎の化身」のような神様です。ご存知「国生み・神生み」の夫婦神、『イザナギ・イザナミ』の間に出来た子供なのですが、イザナミはこの火神を生んだ時にアソコに大火傷をしてしまい、それが原因で病気になり死んでしまうのです。イザナギは怒り、愛する妻の死の原因をつくったカグツチの首をはねます。すると、その首から溢れた「血」から、また八柱の神様が誕生するのです。その中の一人が、「国譲り」の物語において、圧倒的な強さで相手を屈服させた、あの『タケミカズチ』です。
この神話をただの悲劇の物語として終わらせてしまってはいけません。ここから読み取っていただきたいこと、それは「神から生まれるのは神である」ということです。「そんなの当たり前だろう」と思ったそこのあなた!・・・あなたはまさに『神道』の感覚がしっかりと染みついた典型的『日本人』といえます(笑)。
いくら母の命を縮めるきっかけになろうとも、カグツチはあくまで火の『神様』であり『悪魔』ではありません。そしてそんなカグツチの血液からは、とても立派な『神様』がまた誕生しています。この発想、実はキリスト教などに代表される「一神教」という考え方の中には絶対に有り得ないことなのです。それらの宗教では、唯一絶対の神以外には『神様』は存在しませんし、人間全てを『罪人』と説くのです。

火の神を火防(ひぶせり)の神として祀ることの哲学

そしてもう一つ、この『火の神』を『火防り(ひぶせり)』の神として祀っている点にも注目してください。火が怖いのなら『水の神』や『砂の神』などを祀れば良さそうなものです。日本人(つまり「神道」)の場合、そうは考えません。つまり、力でねじ伏せて「支配」するというよりも、やっぱり『恐れ・敬う』・・・「怖さ」も「便利さ」も理解した上で、感謝して使う、という発想をするのです。
人の家や財産を焼くのも「炎」、凍え死にそうな命を温め、救ってくれるのものも全く同じ「炎」です。それと同じように、人間だって「生まれついての『罪人』や『善人』などいるはずがない。『どちらにもなり得る』、これこそが正解だ」というのが『神道』の発想です。う〜ん、・・・素敵ですね!
ではcomoと一緒に祈りましょう。
「これが御前に降りませる火之迦具土大神様、日々のお守りありがとうございます。日本国を火災からお守り下さい。また同時に火のお陰で我ら人間は大いに助かっておりますことを改めて感謝申し上げます。日々の生活において、火の元には十分注意はしておりますが、それだけではどうしようもならないこともあるかと思います。
comoの自宅も火災保険に入っておりますが、家が元通りになるような保険金はどうやら期待できないようです。どうか今後とも、我が家を火の難からお守りください。」

それと今回下社は行きませんので一言お断りをします。
本日は上社のみのお参りで失礼させていただきます。何卒お許しくださいませ」
祈り終えて階段まで行くと、そこから人間の住む小さな世界が大パノラマとなって目に飛び込んできました。「ああ、これが神様の見ている景色なのかな」などと思いながら階段をおりていきます。 駐車場の手前の大鳥居で最後の礼をして山をくだります。

ここで一息ランチタイム

浜名湖名物といえば・・・?

浜松といえば、やっぱり「うなぎ」でしょう。どう味わっても絶対うなぎの味などしない、あの『うなぎパイ』(でも大好きですよ)も、ここ浜松のお菓子です。ここから次の神社まで、高速道路を使ってかなりの長距離ドライブをすることになります。スタミナをつけるために、ウナギはもってこいですよね。comoは浜名湖西ICすぐのうなぎ屋に飛び込みましたが、とても美味しかったですよ。

富士山本宮浅間(せんげん)大社

出雲・伊勢とは、また違った美しさ

さて、静岡県を横断するようなドライブを経て、富士宮(ふじのみや)にある富士山本宮浅間大社にやってきました。ここは、日本中にある「浅間神社」の総本社であり、いわゆる「富士山信仰」の中心地として、富士山の静岡県側のふもとのところにあるとても大きな神社です。
神社正面の道路を挟んだところに、富士宮名物その名も「富士宮焼きそば」を中心とした屋台村があり、「おいで、おいで」と甘い誘惑をしてきますが、神社名簿読者のあなたはもうお分かりですね?そう、『お楽しみは参拝の後』・・・これだけは徹底しましょう。
駐車場に車を止め、朱色の正面鳥居に向います。この大鳥居と富士山の組み合わせは、まるで「一枚の絵」のようで、完成された「美」をそこに感じます。日本を代表する神社として、伊勢や出雲などがありますが、それらとはまた趣を別にした素晴らしさがこの神社にはあるようです。ここの場合、自然を「ありのまま」に祀るという魅力というより、人間の意思によって細部までつくり込まれた一つの「芸術作品」のような印象を強く受けます。参道にある植木や花がまさにそれで、庭園を歩くような気持ちで足を進めます。

ご祭神/木花開耶姫(このはなさくやひめ)

楼門の手前の手水舎で身を清め、神域に入ります。右側にある社務所で由緒書をいただき、正面の拝殿にいきます。ここは坂上田村麻呂によって806年に創建されたということです。ここのご祭神は、木花之咲久夜毘売命(このはなさくやひめのみこと)です。山梨県の甲裴一之宮、浅間(あさま)神社のご祭神と同じですね。
簡単に復習しましょう。地上に降りた天孫ニニギ(天皇の祖先)は美女コノハナサクヤヒメに一目惚れをして、結婚を申し込みます。そして無事、ふたりは一緒になるのですが、ヒメのあまりに早い妊娠に、ニニギは「他の男と浮気でもしてできた子だろう」と疑いを持ちます。それに対しヒメは、「もしあなたの子なら無事に生まれることでしょう」と言って産屋に火を放って出産に臨み、無事に三人の子が生まれるのです。富士山の守り神、そして桜の花の化身ともたとえられる、まさに「やまとなでしこ」そのもののような神様です。詳しくは「山梨県の神社」をお読みください。ではお参りしましょう。
「これが御前に降りませる木花之咲夜毘売命様、日々のお守りをありがとうございます。日本の皇室・国家・国民、そしてなにより、日本の女性をお守り下さい。事分けまして、わが娘Y子もそろそろ結婚を考える時期に来ております。どうか女としての幸せな人生を歩むことができるよう、また出産の時には安産でありますよう、格別なご加護をよろしくお願いします。」
祈りを終えて、神社を後に・・・しません!この神社にある、comoとっておきのマル秘スポットにご案内しましょう。

comoだけのマル秘スポット!?『湧玉池』

本殿に向かって右手の方へ歩いて行くと、そこに小さな出入り口があるので、一礼をして外へ出ましょう。出てすぐのところに、富士山の雪解け水がボコボコ湧き出ている『湧玉池(わくたまいけ)』という池があるのです。
この池の端に『湧玉の明神(わくたまのみょうじん)』と『浅間童子(せんげんどうじ)』という神様を祀った小さな神社があるので、絶対にここでお参りをしてください。特に、お金儲けや恋愛など、人生が「上手くいっている人程」ここではじ〜っくりお参りする必要があるのです。理由は後で説明するとして、まずは祈りましょう。
「湧玉の明神様、浅間童子様、日々のお守りありがとうございます。どうかこのcomoが商売など、日々の生活において犯した罪・穢(けが)れをお祓いくださいませ。また同様に、comoの家族の犯せし罪・穢れもお祓いくださいますよう心よりお願い申し上げます。」
なにかスーッと心身が軽くなったように思います。
ちなみにcomoは、ここへ訪れた際にはふんどし一丁で池に入り祝詞(のりと)を奏上します。いわゆる禊(みそぎ)です。ここ湧玉池は、古来から富士の修験者が山に入る前に禊をする場所として有名で、祀られている2柱の神様もまさに「お祓い専門」の神様なのです。夏場でも その新鮮過ぎる天然水が身にこたえますが、それでも祈りの後はとても爽快な気持ちになります。

『因縁払い』の重要性を知る

さて、先程の話の中で言いました、仕事や恋愛など、人生が「上手くいっている人程」しっかりお祓いしなければいけない、とはどういうことなのかご説明しましょう。
この世の中はあらゆることが基本的に「1つのパイの奪い合い」なのだと考えてください。要するに、一方の取り分が多ければ多いほど、残りの人の取り分が減るわけです。つまり「儲かる・成功する」ということは、そのまま「他人の取り分を奪う」ということになるのです。これはもう無条件に、「妬み・嫉み・恨み」といったいわゆる『因縁』をもらうことになります。自分では、誰にも迷惑を掛けずに自分の力のみで成功を勝ち取ったつもりでいても、この世の法則の中にあっては、実際多くの『因縁』を受けているということです。
そうやって受けた『因縁』は、そのまま体の中に溜め込んでおくと、最後にはいろいろな物事がうまくいかなくなってしまいます。たとえば家の中をゴミだらけにしておけば、それは悪臭を放ちはじめ、虫が湧き、やがて健康や人とのお付き合いにも悪影響がでてきますよね。そこへ更に「神は不浄に降らず」なので、神様にまで見放されてしまうということも言えるでしょう。それと同じなのです。目に見えない『因縁』や『罪』というものも、蓄積されれば必ず実生活に災いとして出てくるのです。
それでも良い結果が長く続く人、というのが世の中にはいます。こういう人こそが、必ずどこかで上手に『因縁祓い』をしているのです。

オススメの宿『月のあかり』

さあ、今回は浜松から富士宮までの長距離移動があったため、時間をとられてしまいました。もう一社の『三嶋大社』は明日参ることにして、今日は宿へ向かいましょう。再び富士ICから東名に入り、沼津ICで降ります。明日お参りする三島大社の近くを通り、本日のおススメの宿 『隠れ湯の宿 月のあかり』 に到着です。住所は熱海市網代627−1086です。

「宿」を見極める

ここは「2007年にオープンしたばかり、全室わずか7室で露天風呂付き、目の前は太平洋で、まさに『大人の隠れ家』」という宣伝文句の通りの良い宿です。ゆっくり・のんびりと最高の時間が過ごすことができます。
私comoの宿選びのポイントの1つが、団体客や宴会客を相手にするようなところではなく、小さくてもいいので、個人の客をターゲットとしている宿を探すことです。割と皆さんこれを軽視しますが、この違いは結構大きいのです。特に「神参り」のための旅なので、もてなしの心のより行き届いた宿で、ゆっくり心を落ち着かせたいものですよね。是非あなたもこのポイントからも宿選びをしてみてください。

三嶋大社

おはようございます。よく眠れましたでしょうか?昔の日本人はごく自然なこととして、朝起きると「お天道様」に向ってお祈りをしていました。comoはそれを真似て祈ります。「お天道様、今日もこの愚かなcomoを何卒お守り導きください」
さあ、はりきって参りましょうか。

国津神の代表2柱を祀る神社

ここが今回の旅最後の神社、伊豆国一之宮の『三嶋大社』です。住所は三島市大宮町2−1−5。嶋というので、最初聞いた時私は「島」にあるのかと思いました。ここ伊豆は陸続きでありながら、時代劇などでは罪人の流刑(島流し)の場所にされたりしていて、何か不思議な独立感があるように思います。この神社の創建は極めて古く、あの鎌倉幕府を築いた武将「源頼朝(みなもとのよりとも)」が崇敬していたとも言われています。
この神社のご祭神は大山祇(オオヤマツミ)と事代主(コトシロヌシ)の2柱の神様です。オオヤマツミは、昨日訪れた浅間大社のご祭神・コノハナサクヤヒメとその姉のイワナガヒメ姉妹の父親にあたり、日本中の山々を司る神様です。
二人の娘の父親として、一人の娘は美人、もう一人は器量が悪くて将来が心配、・・・父親としての複雑な心況がうかがえませんか?このような「近所の家庭」にあってもおかしくないような話が、日本の神話には沢山出てくるのです。西洋や中東の神は「完全無欠」の「絶対者」ですから、こんな悩みなどあるはずがありません。だからこそ日本の神話がとても親しみやすく、心が安らぐものに感じます。『神様』ですら自分と同じような悩みで苦しまれたのだ、と思うと何か良い意味で諦めがつくというか、救われる思いがしませんか?

ご祭神/大山祇(オオヤマツミ)・事代主(コトシロヌシ)

もう一柱はコトシロヌシは、『島根県の神社2』のところで大活躍した神様なので、あなたも覚えてますよね?そう、出雲の稲佐の浜で天孫から「国譲り」を迫られた際、すぐにそれを了承して天孫に協力的な態度を示した神様です。反対に最後まで逆らった結果、長野県・諏訪に幽閉された神様が『タケミナカタ』でした。
コトシロヌシの「コトシロ」とはつまり「事を知る」から来ており、先々のことまで冷静に情勢を分析できる判断力や決断力を兼ねそろえた神様だったのでしょう。さあ、鳥居で一礼し、手水舎で身を清めたら、本殿の前に向かい、この2柱の神様にお祈りしましょう。
「これが御前に降りませる大山祇命様、日々のお守りありがとうございます。日本の山々をお守り下さい。自然があっての人間でございます。また火山の噴火が避けられないときには、何卒『大難を小難に』お導きください。また二柱の姫神を嫁がせられた父神としてのご苦労をどうかcomoにもお聞かせください。そしてご指南いただきとう存じます。」
「事分けまして事代主神様、日々のお守りありがとうございます。どうか大変な事が起きても、事代主神様のような冷静沈着な対応力をcomoにもどうかお授け下さい。いつも焦って失敗してしまいますが、もう50歳を越えましたので落ち着いた人生を送りとうございます。どうかよろしくお願いします。」

最後に鳥居でもう一度礼をして三嶋大社をあとにします。これで静岡県の神社参りと温泉の旅すべて終了です。この伊豆半島に関しては、一言では語りつくせない魅力溢れるところなので、お時間のある方は是非ごゆっくり、旅を満喫していってください。

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2008年3月2日更新