栃木県の神社

「日光」は本当に「結構」!?
子供にこの素晴らしさは分かりません。

今回特集する栃木は、島国・日本としては珍しい、海のない内陸の県です。そして、その中でもやはり有名なのは「『日光』を見ずして『結構』というなかれ」とまで言われる日光市でしょう。
そこには華厳の滝・中禅寺湖などがあり、そして「いろは坂」に代表されるように紅葉の名所でもあります。紅葉の季節に行くのもいいのですが、雪の残る静かな日光も大人の旅にはふさわしいと思います。
そしてこんな大自然の中に、あの豪華絢爛な日光東照宮があるのです。私はここを訪れると、「自然との無理のない融合」を実現してきた日本文化というものに驚きと感動を覚えるのです。是非あなたにも、その感動を味わっていただきたいと思います。

今回の特選コース
宇都宮二荒山(うつのみやふたあらやま)神社→日光二荒山(にっこうふたらさん)神社→日光東照宮(とうしょうぐう)→鬼怒(きぬ)川温泉『若竹の庄 別邸笹音』という、魅力満載のコース。
イザ、参りましょう!!

栃木県の重要神社3社

宇都宮二荒山神社

(うつのみやふたあらやまじんじゃ)
日光へ行く前に、是非この宇都宮へ。東照宮と隣接してある「二荒山(ふたらさん)神社」とは、そのご祭神も、神社の成り立ちも違うので、この神社は全くの「別物」であると考えてよい。

日光二荒山神社

(にっこうふたらさんじんじゃ)
日光東照宮と隣接してある神社。その境内は広大で、なんとあの「いろは坂」や「華厳の滝」なども、この神社の境内の一部、つまり神域なのである。

日光東照宮

徳川家康が亡き後、家康本人の遺志によって建てられた。ご祭神は『徳川家康』。自らが神となって江戸幕府、そして日本の国を守り続けよう、というものである。

宇都宮二荒山神社

日光へ行く前に、まずはここへ!!

まずはJR宇都宮駅のすぐ近く、宇都宮市馬場通り1−1−1にある、宇都宮二荒山(ふたあらやま)神社からまいりましょう。ここは下野国一之宮(しもつけのくにいちのみや)という、とても高い格付けをされている神社です。市街の中心地にあるため、駐車スペースは限られてしまいます。こればかりは何ともなりませんが・・・。
階段を上がり、楼門をくぐった先の境内は、以外に広々としていて開放感があります。手水舎で身を清め、拝殿の前に立ちましょう。この神社のご祭神は豊城入彦命(とよきいりひこのみこと)といって、この地域を開拓したとされる神様です。

ご祭神/豊城入彦命(とよきいりひこのみこと)

ではcomoとお参りしましょう。
「これが御前に降りませる豊城入彦命様、日々のお守りありがとうございます。日本の国家・国民そしてこの栃木をお守り下さい。豊城入彦命様が開拓されたこの下野国には、華厳の滝・中禅寺湖などのすばらしい自然や、日光東照宮など、世界がまさに第一級と認める文化財が今日まで守られています。この見事なまでの自然と文化の融合を実現した、かつての日本人のその素晴らしい知恵と工夫を、どうか現代の我らにも伝授ください。そして豊城入彦命様の国づくりの知恵をお貸しください。
またcomoも自宅の改装などをする際には、自然を上手に利用する「日本的」な発想を大切にしていきたいと思っております。どうかcomoに、ひらめきをもってお導き下さい」

一の鳥居で最後の礼をして、神社を後にします。

日光二荒山神社

オトナになって初めて分かる「日光」の魅力。

さあ、それでは日光へ向かいましょう。「『日光』を見ずして『結構』というなかれ」なんていいますけれど、これははっきり言って嘘っぱちですね。いくら「見た」からといっても、子供にこの日光の素晴らしさは理解出来ないでしょう。修学旅行でこの日光を訪れた、当時まだ中学生のcomoには、何がいいのかサッパリわかりませんでした。ものの価値の基準というのは、やはり「比較する」ということから生まれるのだと思います。比較をして初めて、それが優れているか、劣っているか気付く・・・、これには歳を重ね、経験を積む以外に方法がありません。というわけで、様々なものを見て知って、その体験をもって改めて訪れた「日光」は・・・いやあ、確かに「結構」なところですね(笑)。
どんどん町並みが「結構」になっていき、日光の街中に入ると益々「結構」な感じです。まるで時代劇に出てくるような町並みが続く中、いよいよ到着です。
日光東照宮へ行く前に、まずは隣接してある日光二荒山(ふたらさん)神社からお参りしましょう。この神社と先程の「宇都宮二荒山神社」の2社が、下野国(現在の栃木県)の中で第一位の神社、つまり『一之宮』というわけです。

親子山を神と仰ぐ

この「二荒山」というのは、日光を見下ろすようにそびえる「男体山(なんたいさん)」という山のことを指していて、元々この山そのものを「ご神体」として祀ったところから、その信仰がはじまったようです。この神社のご祭神は、大己貴命(おおなむちのみこと)と田心姫命(たごりひめのみこと)という夫婦の神様と、その子供の味耜高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)という3柱を『二荒山大神(ふたらやまのおおかみ)』と総称して祀っています。まるで「親子」のように連なる男体山・女峯山(にょほうさん)・太郎山(たろうさん)という3つの山へ、それらの神々を祀ったという、それはとても分かり易いのですが、ただ、この3柱の神様は どちらかといえば、出雲地方の神様なのです。先程の宇都宮二荒山神社のように、「その土地の開拓者」ということなら理解しやすいのですが、こちらの場合、あえて何故この3柱が祀られることになったのでしょう・・・?
知っている方がいたら、是非教えてください。

ご祭神/二荒山大神(ふたらやまのおおかみ)

さて、ここでの祈り方なのですが、そのまま『二荒山大神』とお呼びしても構いませんが、より「神様に通じる」方法として、「御一柱ずつ」お呼びすることをcomoはオススメします。これは例えば、あなたが逆に「願いを聞く神様の立場だったら」と考えれば、分かり易いと思います。ただ無作法に願い事だけを押し付けてくる人間と、あなたを直接頼って、はるばる遠方から訪ねてきたという人間がいたら、あなたは先ず、どちらを優先的に救ってあげようと思いますか?
こんなこと、よくよく考えれば単純な理屈かと思うのですが、これをちゃんと自覚して実践するとなると、人間にはなかなか難しいのです。何といっても神様は見えませんからね・・・。
では、comoと祈りましょう!
「これが御前に降りませる大己貴命様、田心姫命様、味耜高彦根命様、日々のお守りありがとうございます。この美しい日光の地をお守り下さい。戦後、欧米にカブレて失ってしまった日本人本来の「自然と調和した美」という価値観が、この日光には、そのままの形で守られているように思います。どうかこの素晴らしい日本の文化・美意識をこれからもお守りください。
comoの息子も、将来は美術の道へ進みたいと考えているようです。どうか息子が日本文化の素晴らしさを理解し、それを堂々と世界に向けて発信していけますよう、お導きください」

さて、いよいよ次は日光東照宮です。完全に隣接しているので、ここからはすぐに行くことができます。

日光東照宮

まずは東照宮観光の定番コースを

ちなみにここ東照宮は入場料が必要となります。まあ、世界遺産を維持するためには、これもやむを得ません。
まずは入ってすぐの神厩舎(しんきゅうしゃ)というところで、あの有名な「見ざる、言わざる、聞かざる」をあらわした『三猿』の彫刻を見ましょう。・・・いやぁcomoも、見なくてもいいものを見たり、言わなくていいことを言ったり、聞かなければよかった話を聞いたりして、後悔の連続ですよ。反省、反省。
そのまま進んで行き、おそらくこれ以上に豪華絢爛な楼門は日本にはないだろうという、陽明門(ようめいもん)をくぐります。徳川家康の金力・権力がいかにすごいものだったかをここで改めて思い知らされます。そしてその先にある坂下門には、これまた有名な『眠り猫』と、その裏ではスズメがのんき遊んでいる彫り物があります。
これは、猫とすずめという本来「襲うもの・襲われるもの」が平和に共存していると見ることもできますし、また見方を変えれば、己の殺気を消して眠ったフリをして相手を油断させ、そのチャンスをうかがっている場面とも読みとることが出来ます。あなたはこれを、どう見ますか?現在の日本人なんかは、まさに安心しきっている前者のスズメですよね。どうすれば今の日本人がもっと警戒心を持ってくれるのか・・・私はヒヤヒヤするばかりです。

家康の遺言・東照宮の秘密

さて、この日光東照宮とはそもそも何なのか?これは江戸幕府を築き、戦国時代を終結に導いたあの「徳川家康」が、亡くなった後に、「私が神となってこの江戸、そして日本という国を守ってやろう」という、家康本人の生前の遺志によって建てられたもので、まあ、徳川家康をご祭神として祀る「神社」ということになります。
多くの参拝者は、「三猿」「陽明門」「眠り猫」などを見て、本殿にお参りをして、それで満足して帰ってしまうようですが、是非、comoと旅をするあなたは、「坂下門」からしばらく歩き、「奥宮拝殿」というところまで行って、そこでお参りをしてください。ここは家康のいわゆる「奥都城(おくつき)」・・・つまり「お墓」ということになります。より親しみをこめて、お参りすることができるでしょう。
しかしここは、神道においては珍しい、少し特別なところのようにも思えますよね。・・・ピンと来ませんか?
あなたの身の回りを、よくよく思い出してみてください。「お墓」と「神社」って、離れたところにありますよね?そう、「穢(けが)れ」を最も嫌う、というのが神道の基本なのですが、その神道において、「死」というものは「穢れ」であると考えられているのです。だから日本中どこへ行っても、まず、お墓と神社というのは、距離を置いて建てられているはずですよ(現代人はこの辺の認識が、かなり曖昧になっていますよね)。まあ、この東照宮の場合は、やはり「家康のお墓」というよりも、「家康を祀った神社」という認識が正しいのではないでしょうか。

ご祭神/徳川家康

お墓での作法として、亡くなった後の1年間は、音を立てて拍手をしてはいけません。もちろんここの場合、何百年も経っていますので、特に気にすることなく、神社と同じように2礼2拍手1礼をしてお参りしましょう。
では、comoと祈りましょう。
「これが御前に降りませる徳川家康公様、日々のお守りありがとうございます。日本の国家国民をお守りください。家康公が戦国時代を終焉させ、江戸幕府という世界に冠たる平和国家・循環型社会をおつくりになったご功績を心からお称え申し上げます。それは現代にまで「世界が最も参考にすべきは江戸時代のシステムである」といわれるほどでございます。どうか家康公のお知恵と忍耐と実行力を、現代の心ある日本人にお授けください」

オススメの宿

鬼怒川温泉『若竹の庄・別邸笹音(ささね)』

今回のお参りはこれで終了ですが、この先には紅葉の名所「いろは坂」や、「華厳の滝」「中禅寺湖」など、まだまだ魅力が満載です。是非お越しの際にはごゆっくりこの日光をお楽しみください。
そして、本日のおススメ温泉宿は、日光市藤原136にある、鬼怒川温泉 『若竹の庄・別邸笹音(ささね)』です。ここは若竹の庄の新館で、個人客をターゲットに絞った今流行りのタイプの宿です。一般庶民のcomoにはちょっと手を出しにくい価格帯の宿でもありますが、サービス、施設、料理すべてに、それだけの満足感があります。まさに「あこがれの宿」という感じです。どうどごゆるりと・・・。

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2008年3月17日更新