山梨県の神社

自動車で行く!?富士山の神社。

別に登山家でも何でもない私comoですが、富士山にはこれまでに5回程登頂しております。もちろん目的は「神参り」です。神道は元々「自然崇拝」の要素を強く含んでいるので、この「日本一の山」がその信仰の対象にならないわけがありません。頂上はもちろん、ふもとや途中の登山道にも、由緒ある神様が祀られた神社がしっかりとあるのです。
今回は登頂を目指すのではなく、あくまで目的を神社参りに絞った「自動車で行ける」富士山の神社をご紹介します。全国神社めぐりだけではなく、富士登山に憧れるあなたにとっても必見の内容になっています。どうぞゆっくりご覧ください。

山梨県(富士山周辺)の重要神社

小御岳神社

(こみたけじんじゃ)
富士山を山梨県側から登って5合目のところにある神社。ここまでは自動車で行くことが出来る。

浅間神社

(あさまじんじゃ)
静岡県側のふもとにある「浅間大社」と混同されがちであるが、こちらは『甲斐国の一之宮』として由緒ある神社。

武田神社

あの有名な武将『武田信玄』を祀る神社。ここはなんと、信玄が実際に住んでいた居城跡なのである。

小御岳(こみたけ)神社

『自動車でたった40分』の富士登山!?

さて、早速最初の目的地、富士山の5合目にある「小御岳(こみたけ)神社」へ向かいます。中央自動車道の河口湖ICから富士スバルラインに乗り換えどんどん登っていけば40分ぐらいであっというまに到着です。
今回comoが絶対オススメしたいのが「冬の富士山」です。標高が高ければ高いほど、空気は透明度を増していきます。冬はそれが更に鮮明になるため、この世のものとは思えない美しい景色をそこにみることができるのです。
ただし、山小屋などの宿泊施設を利用できるのは、いわゆる『山開き』がされた夏期に限定されますので、それこそプロの登山家でもないかぎり、冬に山頂を目指した登山をすることは大変困難です。
でも、ここで簡単に諦めてはいけません。驚くことに、富士山のある山梨県・静岡県というのは、冬場でもそれほど雪が積もりません。雪というのは日本海側で降りきってしまうのです。もちろん日本一高い山ですから、山頂付近にはそれでも雪は積もりますが、この5合目あたりまでであれば真冬でも割と安心して自動車で行くことが出来るのです。天気予報を確認して、道路会社(スバルライン)に確認をとって行けば、まず間違いないでしょう。

山を「征服」する欧米人と、
自然に「感謝」する日本人

この神社は富士山が噴火した937年に創建されたといいます。ここに日本人特有の、自然を「畏(おそ)れ、敬(うやま)う」という感覚が分かりやすくあらわれています。例えば欧米人というのは、登山に成功した際に、「山を征服した」と表現しますよね。これはつまり、「勝つ」か「負ける」か、「シロ」か「クロ」かという世界観からくるものなのです。そんな彼らからすると『怖がりながら、尊敬もする』という日本の考え方には、「どっちやねん!」とツッコむ以外ありません。
でも、突き詰めて考えてみた時、これらは何ら矛盾することではないのです。山が噴火すれば人間は大変な被害を受けますが、同時に「火」というものが人間の生活にもたらした「恵み」というのも、計り知れないものあるはずです。よくよく考えればそれは、「矛盾」でもなんでもありませんよね。つまり「両方ある」ということです。
そのように一見「矛盾」していて、ともすれば「曖昧」なだけと捉えられてしまう日本人的な発想というのは、実は「真実」をより素直に表現している、とてもレベルの高いものだったのです。
毎年7月1日が富士山の山開きで、この小御岳神社で登山者の安全祈願が行われます。

女性選びは「顔」?それとも「性格」?
『面食い』で失敗をした神様のお話。

では手と口を清めて本殿に入りましょう。ここは小さめの神社ですが、重厚な造りにその歴史の重さを感じます。そしてここで一際目を引くのが、縦1mはあるのではないかという、この巨大な「天狗」のお面です。これは、もともと『太郎坊』という天狗を祀っていたという、この神社のルーツに由来しているそうです。
現在の正式な祭神は磐長姫命(いわながひめのみこと)といい、美人で有名な『コノハナサクヤヒメ』の姉にあたります。『天孫降臨の物語』で、地上に降りたばかりの『ニニギ(天皇家の祖先)』は、そこでコノハナサクヤヒメと出会い、一瞬で恋におちます。すぐさま結婚を申し込んだところ、ヒメの父親『オオヤマツミ』はこれを、「とんだ玉の輿だ」と大喜びし、姉のイワナガヒメも一緒につけて、2人をニニギに嫁がせることに決めるのです(※昔はこのように姉妹で嫁がせるということが、それほど珍しいことではなかったようです)。ところがニニギは、気に入らないイワナガヒメだけを実家につき返してしまいます。「正直」といえば、そうなのですが、これに父・オオヤマツミはひどく落胆してこう言うのです。
「2人をセットで差し上げたのは、イワナガヒメには天孫の寿命が岩のように長く続くこと、コノハナサクヤヒメには天孫の御代が花の咲き誇るがごとく栄えるように、という意味が込められていたのです。それをあなたは、イワナガヒメだけをお返しになられてました。これで天孫の命は『花が散るように』短くなってしまうことでしょう」
・・・我々人間の短い寿命というものは、この一件によって決定付けられたということです。「そんな理不尽な。神様の失敗の後始末を何で我々がさせられなきゃいけないんだ!」・・・そう思いますか?ですが、もしあなたがこのニニギと同じ立場だったら、同じような失敗をしていないと言い切れるでしょうか?
神様が失敗と反省を繰り返して、それがそのまま現在の我々へ繋がっている、というのが日本の発想なのです。そう考えると「全くの他人」なんて、この世にいないことになりますよね。・・・ちょっと分かりにくいでしょうか?
富士山は5合目から上のいわば「」の部分をコノハナサクヤヒメ、そしてそれより下の「根(土台)」の部分をイワナガヒメがそれぞれ管轄しているということです。

ご祭神/磐長姫(いわながひめ)

さあcomoとお参りしましょう。
「これが御前に鎮まります磐長姫命様、日々のお守りありがとうございます。今後も日本の玉体(天皇)・国家・国民をお守り下さい。
comoも含め男というものは、見た目のきれいな女性にはつい惹かれてしまいます。しかし美しい桜の木でも、それを支える見えない「根」の部分がなければ、あのきれいな花を見ることは出来ない、ということを改めて自分に言い聞かせた次第です。
どうかこれからも、イワナガヒメ様のお導きをよろしくお願いします。そして日本がしっかりとした土台の上に栄えることができますようにお力添えを下さい。comoの家も私で4代目であります。この先もどうか息子から孫へと代々永続していきますように」

富士山が他の山と決定的に違うのは、「常に頂上を視界に置きながら山頂を目指すことができる」ということです。もちろんこの5合目にある小御岳神社からも、美しい富士を間近に眺めることが出来ます。
お参りを終えて社殿を出ると、一段と美しい富士山がそこにありました。やはりこの美しさは、この5合目から下の土台があってこそだな、としみじみ思います。常に「イワナガヒメ」と「コノハナサクヤヒメ」は『ワンセット』でお参りするようにしましょう。
何度も何度も振り返り、美しい富士山を目に焼きつけて山を下ります。

ここで一息ランチタイム

「富士山を日本一キレイに眺められる」そば屋

富士山のふもとにある『忍野八海(おしのはっかい)』をご存知ですか?これは簡単に言ってしまえば、忍野村というところにいくつかある「池(泉)」の総称です。鏡の様な水面に写り込んだ富士山がとても美しく、年間を通して多くの観光客が訪れます。ここにオススメの手打ちそば屋さん『天祥庵』はあります。売り切れ次第終了、という営業のスタイルにも好感がもてます。
『打ちそば・天祥庵』
営業時間:11時〜売り切れまで
忍野村忍草2848−2
電話:0555−84−4119

浅間神社

どっちが本物?富士山を祀る2つの『浅間神社』

さあ次なる目的地へと向かいましょう。河口湖ICから一宮御坂(いちのみやみさか)ICまで中央自動車道を使い、降りてすぐのところに甲裴国の「一之宮」、『浅間(あさま)神社』があります。この浅間神社というのは、いわゆる『富士山信仰』の神社として全国に数多くの分社があります。その総本社は静岡県の富士宮(ふじのみや)にある『浅間(せんげん)大社』といわれることが多いようですが、この山梨県の浅間神社は、そこの分社というわけではなく、由緒ある独立した神社といったほうが正しいようです。

女性には絶対敵わない。
神話に見る「男のモロさ・情けなさ」

この神社、ご祭神はもちろん木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)です。先の小御岳神社に祀られていたイワナガヒメの妹にあたり、絶世の美女とうたわれる神様で、富士山の華やかで美しい部分を象徴する神様として有名です。その美しさから天孫ニニギにみそめられ、まさに『シンデレラ』のような幸福を掴みます。そして結婚して早々にニニギの子をその身に宿すのです。ところが、ニニギは妻のあまりの早い妊娠に、「こんなに早く妊娠するなんて絶対におかしい。これはおまえが浮気でもしてできた子にちがいない」と疑って信じません。そこでコノハナサクヤヒメは「もし生まれてくるのがあなた(天孫ニニギ)の子なら、きっと無事に生まれてくるでしょう」と言い残し、産屋に火を放ってその中に一人閉じ篭って出産に臨むのです。そして燃えさかる炎の中、無事生まれてきたのがホデリ・ホスセリ・ホオリという三柱の神様です。
どうでしょう。せっかくきれいな奥さんをもらいながら、あるいはそれ故に疑心暗鬼になった男神様と、それに対し、命をかけても己の潔白を証明しようとする女神様。神話とは思えない生々しさがありますよね(笑)。そしてこれはどう見ても女性の方が一枚上手です。
「命がけになる女性と、その迫力を前に呆然とする男性」
こういう場面にcomo自身、何度直面してきたことでしょう。つまり、女性にはあまり理屈で対抗せず、「感謝して褒める」・・・これに尽きます。
こんなまとめ方で良かったでしょうか?(笑)。

ご祭神/木花開耶姫(このはなさくやひめ)

富士宮側の浅間大社の華やかさに比べると少し寂しい感じ、・・・いや、落ち着いてしっとりとした感じです。早速、女性を褒める感じで表現してみました(苦笑)。
作法どおりに本殿へ進み、さあcomoとお参りしましょう。
「これが御前に鎮まります木花開耶姫命様、日々のお守りを感謝します。日本の皇室・国家・国民をお守りください。天孫の后(きさき)として凛とした姿勢で天孫の子を御生みになり、皇国日本の母の手本となられたこと心より感謝もうしあげます。どうか日本の女性を、本来のすばらしい大和撫子にお導きください。
このcomoの個人的なお願いですが、私の娘がそろそろ結婚時期を迎えようとしております。娘には常々「結婚とはつまり、魂を結ぶ『結魂』という意味なんだぞ」と教えておりますが、「いまどき」の考え方を持つ娘の彼氏にも、こういった「見えざるものの世界」に対する興味と理解が少しでも深められますよう、何卒お導き下さいませ。また正式に日取り等決まりましたら改めてご報告に参ります」

普段家庭では決して口にしないことを神様に聞いていただくというのは、なかなかいいものです。

武田神社

「神様なんて信じない」といいながら『神様』になってしまった男(笑)

本日最後の参拝の地、甲裴の生んだ戦の天才、『武田信玄』を祀る武田神社へ向いましょう。一般道を使って車で1時間くらいのところにあります。
主要道を進み、武田神社方向へ曲がると、もうそこは参道のような雰囲気で、まるで正面の武田神社を中心に町が作られているようにすら感じられます。それもそのはず、ここはもともと信玄が実際に住んだ屋敷があったところなのです。それだけにここは、ものすごくリアリティーがある神社というわけです。
住所は甲府市古府中町2−611
電話055−252−2609
さて、信玄の終生のライバルとして有名な、あの上杉謙信が、仏教における戦の神『毘沙門天(びしゃもんてん)』を篤く信仰し、「正義(毘沙門天)の力」による国づくりをしようとしたことに対し、武田信玄という人物は、全くもって「神」や「仏」を信じることをせず、己のみを信じて生きた武将でした。それが現在では、神社に「神様」として祀られているわけです。「神様を信じない」という人を『神様』として祀ってしまうんですから、これはもう笑うしかありません(笑)。神道恐るべし、です。

武士の精神世界は現代人を遥かにしのぐ!

この武田信玄と宿敵・上杉謙信は幾度に渡って戦をしています。もちろんこれは子供のジャレ合いなんかではなく、命を懸けた「殺し合い」です。当然ハタから見れば、お互いは相当憎しみあっているものと思うでしょう。しかし、この2人の間にはいつしか不思議な「信頼関係」のようなものが築かれていきます。その証拠に信玄は自分の死期を悟った時、息子の勝頼を呼んで「いざ困ったときには上杉謙信に相談せよ」と言い残すのです。そして実際に上杉謙信は勝頼を我が子のように助けているのです。普通に考えれば、信玄側には当然意地もプライドもあるはずですし、謙信側にしても武田軍の滅亡をまさに積年の夢としていたに違いないのです。彼らの場合はもう、そんなものを超越した「悟りの境地」にあったのでしょう。
我々は「悟る」なんていうと、まず「出家をした坊さん」を思い浮かべます。でも実際の歴史では、そういう世界の人間よりか、多くの家臣・家来の運命を一身に背負い、戦の中で常に命のやりとりをしていた信玄や謙信のような「武人」にこそ、「悟り」の世界が開かれていたようです。

ご祭神/戦国武将・武田信玄

それではcomoと参りましょう。
「これが御前に鎮まります武田信玄公様、日々のお守りをありがとうございます。日本の国家国民そして甲裴の国をお守りください。
信玄公様は己の政策を信じ、甲裴の領民を他国から守って来られました。しかし愛する息子の勝頼公に信玄公のような「器」が無いと判断された時には、敵の謙信公に甲裴の国をまかせたほうが領民にとって幸せであると言われました。そのお心こそ指導者の見本であるとcomoは感動しております。どうか今日の政治家を始めとするリーダーに信玄公の精神をご指導下さいませ」

祈り終え、鳥居越しに空を仰ぐと、そこには真っ青な空と雪を冠った日本一の富士山がやさしく見守ってくれています。
最後にもう一度、礼をして武田神社を後にしました。

神の湯温泉

こんな温泉みたことない!

さあ、お疲れ様でした。本日の宿『神の湯温泉』をご紹介します。ここ山梨県は、さすが活火山・富士のふもとの国だけあって、もう「温泉だらけ」です。中でもこの甲府あたりなら『石和(いさわ)温泉』などが有名ですが、今回はこの「神社参り」という我々の趣旨にピッタリの素晴らしい温泉があるので、そこに行きましょう。武田神社から車で西へ20分程度走ったところある 『神の湯温泉』 です。ここは温泉街ではなく一軒宿で、その昔、神様の啓示を受けて掘り当てられたというのがこの宿の名前の由来だそうです。 全国各地の様々なホテルや旅館を見てきたcomoですが、ホテルの玄関正面に大きな神棚が置かれた温泉宿なんて、ここ以外に見たことがありません。
温泉良し、料理良し、お部屋良し、そして富士山が真正面に見えて眺めも良し、そのうえ料金が1万円台の半ばという破格で料金良し、と「5拍子」そろっています。全国的に見てこの条件の温泉旅館はなかなかありません。
どうぞごゆっくり、旅の疲れを癒してください。

トップページへ戻る

メルマガ登録・解除
全国主要神社名簿プチ
   
バックナンバー
powered by まぐまぐトップページへ
Copyright © 2008 Zenkoku Shuyo Jinja Meibo. All Rights Reserved.
2008年2月26日更新